芸術系オーディションのコツ|あなたの人生とオーディション

アーティストになるにはオーディションへの合格が不可欠です

最近の小学生に、将来大きくなったら何になりたいのかという調査を行うと、トップ10以内に必ずダンサーやアイドル、歌手やモデル、声優といったアーティストの希望がランクインすると言います。そのような芸能界への夢を叶えるために、ダンスや演技のスクールに通ったり、劇団や芸能事務所に所属するというケースが一番多いようです。その劇団やスクール、事務所のバックアップを受けて、オーディションを受けるというのが、デビューへの一番の近道だと言われています。

インターネットを検索すると、さまざまな舞台や映画、コンサート等のオーディションが頻繁に行われています。人気のあるオーディションは何千人、何万人といった希望者が殺到するというオーディションも少なくありません。ある人気アーティストの追加メンバーのオーディションには何十万人という希望者が応募し、全国で予選会を行った上で、勝ち残った者が最終的にオーディションを受けてメンバー入りとなった経緯もあります。現在は自分の得意な分野や目指す目標に合わせて、数多くのオーディションを受ける人が増えてきています。インターネット上で紹介されているオーディションには実にさまざまな分野があります。モデル、女優や俳優、歌手、ダンサー、ミュージカル、声優等多くのオーディション概要が溢れている状態で、対象年齢や開催の詳細、先輩の後日談等が細かく紹介されています。募集対象は老若男女を問わず、0歳児のモデルから年配の方向けのものまで、実に多彩です。中でも、その前段階で、劇団や事務所、レコード会社自体に所属するためのオーディションもあります。大手の劇団や芸能事務所等の場合は、その劇団や事務所に入るための基準として、オーディションが設けられています。

芸能活動を行う上で、個人での活動はなかなかうまくいかないことが多く、よほどの経験者でないと個人事務所の設立はあり得ません。レッスンやスケジュール管理、出演料の交渉等その道のプロにお願いすることが通常となっています。事務所やプロダクションに所属するためにはいくつかの方法があります。履歴書やプロフィールのDVD等を送付し、自分で自分を売り込む方法や、街中でスカウトを受ける方法、オーディションを受けて合格を勝ち取る方法等が一般的と言われています。スカウトについては、やはり首都圏の繁華街で行われるのが一般的のため、地方出身の方には機会が少ないため、なかなか厳しいものがあります。自ら売り込みを行う方法は、場所は選びませんが、数多い応募者の中から発掘をしてもらえる確率はあまり高くありません。そういった意味では、開催されるオーディションに応募をすれば、チャンスとしては均等に与えられることになるため、応募者は多くなっていく一方です。またオーディションによっては、事前に履歴書等を送付して、書類審査が設けられているケースもあります。書類審査に通った者だけが、実際のオーディションに参戦できるというものです。

オーディションを受ける際の注意点はいくつかあります。まずは自分という人間を手短に分かってもらうために、普段通りの自分で受けることです。個性が非常に重視されるので、服装や立ち回り、言葉遣い等を取り繕っても、良い結果は得られません。質問への回答、デモンストレーションをどのように対応するか、個性をどこまでアピールできるかが重要となります。自分のなりたい方向性や希望をはっきりと明示して、担当者に自分という人間をわかってもらうことができるかどうかが、明暗の分かれ道です。また受けるオーディションによっては、その後の活躍の場が限られてくるケースもあります。事務所によってどの分野に強いのかという芸能界の動向もあります。ただ有名になりたいという漠然とした目標ではなく、ジャンルや得意分野等をきちんと把握し、自分の夢に合ったオーディションを受けることが大切です。