芸能人になるためにはオーディションに合格しなければなりません
華やかな芸能界には多くの人が憧れるものです。芸能人とは、芸能を職業とする人のことです。テレビに出演するような俳優や女優、お笑いタレントやモデルなどを始め、伝統芸能を披露する、歌舞伎や能楽などの役者も芸能人といえます。アナウンサーやキャスター、スポーツ選手などは芸能人の定義からは外れていますが、テレビに出ている人という広い意味で芸能人と言われることが多くなり、そういった職業の人たちも芸能人として総称して呼ぶこともあります。
俳優や女優、モデルやお笑いタレントといった職業の芸能人になるためには、いくつかの方法があります。まず1つ目はオーディションです。首都圏を中心に全国各地で開催されているオーディションを受け、合格すれば芸能人としてデビューできます。オーディションは、芸能事務所が開催するものから、ドラマや舞台などが開催し企業がスポンサーとしてつくものまで、種類も規模もさまざまです。多くのオーディションが書類による1次選考があり、通過すると、演技やネタを披露するなど、実際に審査会場に行く2次選考があります。1次選考である書類審査では、身長、体重や写真などによってある程度の要旨を見たり、それまでの経歴等を見ます。そのオーディションより前に芸能活動をしていたり、養成事務所等に入っていると、1次選考を通過しやすくなります。1次選考の合格通知が書類で届くと、次は2次選考です。2次選考では実技審査や特技審査を行います。1次選考で書類に書いた内容を中心とした質疑応答があり、その場で簡単に披露することができる特技があると尚良いです。中には、一般の人たちが審査員となり人気投票で決めるような方法のオーディションもあります。オーディションに合格してすぐデビューすることはほとんどありません。オーディションに合格し、場合によっては芸能事務所に所属したあと、その職種にあったレッスンを受けます。俳優や女優でいうと、演技指導やボイストレーニングなどがそれにあたります。ドラマや映画、舞台などに出演するためのオーディションの場合は、芸能事務所に所属しトレーニングを受けたうえで、ある程度実力がある人が受けることがほとんどです。まれに一般人から主役に抜擢されることもあります。
その他の方法として、女優や俳優、モデルなどの場合は、芸能事務所からのスカウトがあります。演技力等を見られるわけではないため、事務所の人の目にとまるような容姿でなければなかなか機会はありません。モデルの場合は、雑誌の読者モデルから芸能界デビューをする人もいます。また最近では、個人ブログやSNS、動画投稿サイトなどでの情報発信を行い、その活動が芸能事務所の目にとまることでタレントになる人も増えてきています。こういった意味では昔と比べると、芸能界に入るためのハードルは低くなったといえますが、芸能事務所の人の目にとまるためには、世間で話題となるだけの活動をしなければなりません。
実際に芸能事務所に所属すると、番組のプロデューサーや企業などのスポンサーと、出演料の交渉やスケジュールの調整を行います。多くの場合マネージャーがつき、タレントの代わりにこういった交渉や調整をしてくれます。芸能事務所がプロデューサーやスポンサーとのつながりがあり、それらの仕事をタレントに持ってきてくれるので、個人で活動する場合と比べて、より大きな仕事をできることが多いです。さらに体調不良などで仕事ができない場合にも、他の所属タレントで穴埋めができるため、個人の信頼が落ちることがないという点でも、負担が少ないといえます。また自分で営業活動をする必要がなく、事務所によっては、仕事がなくても一定の給料を確保してくれることもあります。しかしながら芸能活動は、幅広く世間に認知され、活躍の場が増えるまでは、一般企業に就職する場合と比べて、給料が少ない場合が多いです。